「北島三郎」の愛馬「キタサンブラック」の「か弱い息子」がG1初制覇 見えてきた“ディープ超え”の可能性

スポーツ

  • ブックマーク

ハマの番長も

 ちなみに、誰もが知る有名人でかつ馬主といえば、プロデューサーの秋元康氏や、TUBEの前田亘輝氏、「ハマの番長」ことプロ野球DeNAの三浦大輔監督など、サブちゃん以外にも数多いるものの、G1勝ちを収めた馬を所有していたのは、横浜ベイスターズの元投手・佐々木主浩氏(3頭で計5勝 )や、歌手の前川清氏(1勝)というくらいである。

「そんな中、キタサンブラックはG1を7勝、獲得賞金は18億円と、圧倒的な強さを誇りました。間違いなく競馬史に名を残す名馬です。馬主が有名人で、さらにここまで強い馬というのは、今後もなかなか登場しないのではないでしょうか」

 そして今回、キタサンブラックは、息子の勝利により、さらなる活躍の可能性が出てきたという。

「種牡馬としての活躍です。イクイノックスや、他のキタサンブラック産駒が今後もG1を勝ち続ければ、評価が上がり、種付け数もさらに増え、かつ種付けする繁殖牝馬の質も上がってきます」

最強の血

 一方、現在、種牡馬として一番注目されているのは、無敗三冠を成し遂げ、昨年引退したディープインパクトの仔・コントレイルだ。最強馬・ディープの血を次世代に繋ぐ後継種牡馬として期待されているが、

「キタサンブラックの父・ブラックタイドは、そのディープインパクトの全兄(※父も母も一緒という意味)。つまり、こちらもある意味、“最強の血”を受け継ぐ者。名種牡馬になる可能性は十分にあります」

 キタサンブラックは、新たな戦場ですでにしのぎを削っている。

デイリー新潮編集部

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。