山際前大臣に続き「辞任ドミノ」が始まる? 候補として名前が挙がる5人とは
辞任ドミノの恐怖
岸田総理の任命責任は免れないが、今、その総理が最もおびえるのが「辞任ドミノ」である。
「自民党は骨の髄まで統一教会とズブズブ。山際氏に負けず劣らず、教団と深い関係を有している議員は数多い」(前出・デスク)
筆頭株が萩生田光一政調会長(59)だ。山際前大臣同様、当初は統一教会との関係について明かしていなかった。
しかし、今年8月本誌が生稲晃子氏(54)の参院選の応援のために、萩生田政調会長が彼女を伴って教団関連施設を訪問していたか質すと、一転その事実を認めたのである。
そして、ここにきて国民の怒りを買っているのが細田博之衆院議長(78)だ。
「議長は無所属であるため、自民党の調査を受けていない。9月になって初めて教団関連の会合への出席を4回と申告しました。その後も外部からの指摘が相次ぎ、出席回数を8回に修正申告していますが、会見すら開いていません」(同)
先の世論調査では、〈細田氏が説明責任を果たしていると思うか〉との質問に、なんと81%が〈説明責任を果たしていない〉と回答しており、有権者の腹立ちは収まりそうにもない。
「山際大臣と何ら変わらない」
また、本誌は岸田総理の側近、木原誠二官房副長官(52)や森雅子首相補佐官(58)についても、教団の関連団体のイベントに参加していたのに、非公表のままだったことを指摘してきた。
「外部からの指摘で教会との関係を認めても、それがなければ知らん顔を決め込んでいた点で、山際前大臣となんら変わらない。今後当然、なぜ責任を取らないのかという声が沸き起こるのは必至でしょう」(同)
しかも、加えて寺田稔総務相(64)や秋葉賢也復興相(60)には“脱税疑惑”が持ち上がり、こちらも野党が狙いを定めている。
一つ目の牌が倒れれば、二つ目以降も連鎖してバタバタと倒れていくドミノ。政権はよく知られたこの遊戯よろしく、連鎖の悪夢に翻弄されるのか。
政治アナリストの伊藤惇夫氏が言う。
「萩生田政調会長や細田議長、さらに木原官房副長官や森首相補佐官にしても、山際前大臣と異なり、閣僚ではない。そのため国会で質問の矢面に立つことがなく、当面、辞任は免れるでしょう。しかし、朝日新聞が先日取り上げた政策協定の問題などが今後、閣僚にまで波及すれば、それこそ辞任ドミノの可能性すら出てきます」
終わらない統一教会問題に加えて、円安・物価高、コロナ第8波の問題もある。
岸田総理は果たしてこの晩秋から冬を乗り切り、来年の春を迎えることができるだろうか。
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