雑踏事故が起きた「梨泰院」は10年前まで「ドラッグが蔓延する危ない街だった」 日本人男性には“エスコートアガシ”で有名

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日本人出張族の遊び場だった

「車が行き交う表通りはありますが、メインとなるのは『世界料理街』と呼ばれる500メートルほどの裏通りだけ。その道を目指して何万人もの大衆が押し寄せたらどうなるか」(同)

 スクランブル交差点や道玄坂、センター街など、駅を中心に円心状に街が開けている渋谷とは比べものにならない混雑が起きていたのである。

 ちなみに梨泰院と言えば、かつては日本人男性の遊び場としても知られていた。

「高級娼婦を1日貸し切れる『エスコートアガシ』の呼び場所として、日本人出張族がよく通った地域でした」(同)

 アガシとは「未婚の若い女の子」という意味。「キーセン遊び」と呼ばれた芸者遊びの簡易版だ。カラオケで気に入った女性に5〜6万円払えば、一晩中連れ出すことができる。ホテルに直行してもよし、カジノに連れ回す日本人も多かった。

 梨泰院には、こうした女性を呼び寄せる日本人男性向けのカラオケスナックが10店舗ほどあったが、コロナ禍で壊滅してしまったという。

デイリー新潮編集部

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