巨人から戦力外通告された35歳「山口俊」の今後 本人は現役続行を希望しているようだが
巨人の山口俊投手(35)が10月25日、戦力外通告を受けた。2019年には15勝4敗で最多勝を獲得。ポスティングシステムでメジャーに挑戦したが結果を残せず、昨年巨人に復帰していた。昨季は2勝8敗、今季の1軍登板は1試合のみ。本人は現役続行の意思を表明しているようだが……。
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山口は、2005年に高校生ドラフト1巡目で横浜ベイスターズ(現DeNA)に入り、先発、中継ぎ、抑えとして活躍した。
2017年、FAで巨人に移籍。2018年7月、中日戦でノーヒットノーランを記録。2019年は15勝4敗、防御率2.91で、最多勝、最多奪三振、最高勝率の三冠を獲得した。
同年オフにブルージェイズへ。ところが、2020年は2勝4敗、防御率8.06と成績が残せなかった。21年はジャイアンツの3Aへ移籍するも1勝も挙げられず、6月に巨人に復帰した。
メジャーでは通用しない
今季は膝を痛め、1軍ではわずか2イニングしか投げられなかった。
「山口は、メジャーでは通用しなかったですね」
と解説するのは、巨人OBで野球評論家の関本四十四氏。
「最近のメジャーは、ダルビッシュや大谷翔平のように、外角低めのストライクゾーンぎりぎりのところに力強い球を投げられないと活躍できません。山口は、父親が幕内力士だっただけに、肩幅が広くガタイがいいので、ストレートは最速157キロ出していた。ところが、一人の打者に1、2球、フォーシームが高めにいってしまうので打たれるのです。日本では、甘いボールでも球に勢いがあるのでファールになっていましたが、メジャーではスタンドに持って行かれます」
巨人に復帰後も、なぜ成績が振るわなかったのか。
「メジャーで通用しなかったから、それを引きずっていたということではないでしょう。彼は、精神的に脆い方ではありません。成績不振は、左膝の故障が原因です。本人の話によると、現在8割から9割は治っているそうです」
肩や肘など、投手として致命的な故障ではないので、まだまだ活躍できるという。
「引退する気はないようですね。本人も来季はやれると、自信をもっていますよ」
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