山口でくすぶり続ける「昭恵さん待望論」 林家に“シマ”を渡したくない安倍家支援者の悪あがき

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「横暴にもほどがある」という声も…

 一方、岸家が目論む世襲も盤石ではない。信夫氏は信千世氏に地盤を受け継がせる気満々だが、これを阻む動きもある。

「現1区の現職である高村正大氏です。彼の選挙区には周南市の半分が含まれますが、区割り変更後、周南市全域は新2区に移行する。自民党が公認を出すにあたって原則としている『現職優先』で考えると、本来、新2区は高村氏が受け継ぐべき選挙区なのです」(同)

 だから岸家サイドは、信夫氏を任期半ばで引退させて現2区でも補選を行い、総選挙前に信千世氏を現職に据えてしまうプランまで検討中だというのだ。

 こんな小狡い策まで飛び交うなか、いま山口政界は名門一家が水面下でつばぜり合いを繰り広げているのである。ここに来て、安倍家に対する反発は強まっているという。

「志がある人が自ら立候補するのならまだ世襲も許されるでしょうが、嫌がっている人を無理に説得させてまでの世襲なんて世間体が悪すぎる。そもそも、選挙区の3分の2を『安倍・岸』両家で独占しようなんて横暴にもほどがある」(同)

 地元政争の具とされてしまった昭恵さんの心中はいかばかりか――。

デイリー新潮編集部

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