最上階は300億円! 建設中の「アマンレジデンス東京」には誰が住む? サイバーエージェント藤田社長は「見学に行った」

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情報は一般に公開されず

 本題はそこからさらに上の高層階の住居部分で、「アマンレジデンス東京」と名づけられているという。

 先の不動産業者は、

「アマンといえば1泊10万円は下らない世界的なラグジュアリーホテルですが、ハイクラスマンションも手がけています。レジデンスは全91戸で、フロア内には広さ1400平方メートルを誇る居住者専用のスパや、プロの調理師が要望に応じて料理を提供してくれるプライベート・ダイニングルームも完備されるとのことです」

 至れり尽くせりの設備とサービスが用意されるようだが、当のアマンの公式ウェブサイトには、もっとも気になる各部屋の詳細な間取りや価格などの情報は一切記載がない。

「情報を公開せず、一部の人にだけ伝える手法を『クローズド販売』といいます」

 とは、住宅評論家の櫻井幸雄氏だ。

「価格が高額になるほど購入できる人は限られるため、売る側としては広く周知するメリットはあまりない。むしろ“一般人には縁がない高額物件だ”と風評が立てばイメージも悪くなってしまいます。ならば、クローズド販売にした方が希少性も上がり、スムーズに売れるわけです」

「安い部屋でも数十億円」

 閉じられた雲の上の別世界に風穴を開けたのは、六本木や麻布界隈を遊び場にするエイベックスの松浦勝人会長だった。今年、自身の動画で件のレジデンスに触れ、“一番高いところで200億円ですよ”と口にして、ネット民たちの間でも話題となった。

 さる不動産デベロッパーが明かすには、

「アマンの最上階は1500平方メートルで、円安の影響で300億円近くに跳ね上がっている計算です。日本で過去に最も高額だった分譲マンションは約67億円。アマンは安い部屋でも数十億円と目されており、世界の大都市でも不動産価格が格段に安い日本では、類を見ない物件だと思いますよ」

 ちなみに、世界で一番高いマンションとされる米・ニューヨーク「セントラルパークタワー」(131階建て、472メートル)のペントハウスが、約360億円で売り出されたとか。そんな超高額物件の購入者が気になるところだが、では麻布台には誰が住むのだろうか。

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