「愛の不時着」コンサートが大盛況 韓国では人気終息…ミュージカルは「30%オフでも席はガラガラ」
芸能界なら佐々木希から黒柳徹子まで、幅広い世代の女性たちの心をつかんだ韓流ドラマを覚えているだろうか。そのタイトルは2020年の「流行語大賞」にも選ばれた。あれから2年、今なお日本では熱狂的なファンがいて……。
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【写真を見る】日本ではコンサートが満員 一方、韓国ではすでに話題にもならないという
19年12月に韓国のケーブルチャンネル「tvN」で放送され、視聴率は局内歴代首位の21.7%を叩き出した伝説のドラマ「愛の不時着」。翌年、日本でもネット配信が始まると、寝食を忘れて見る人々が続出し、社会現象となった。
そんなブームも終わったかと思いきや、今月13、14日にはドラマで使われた楽曲のコンサートが東京・新宿で催された。
本家ドラマは韓国の財閥令嬢が、パラグライダー事故で38度線を越えて北朝鮮に不時着。なんとか南に帰そうと尽力する北朝鮮の青年将校と、いつしか恋に落ちる現代版「ロミオとジュリエット」である。
で、件のコンサートはといえば、ドラマのサントラをオーケストラが演奏、大スクリーンには数々の名場面が映し出された。大阪や愛知でも順次上演されるそうだが、コロナ禍で延期を余儀なくされて待ち焦がれていたのだろう。会場では感極まる女性が続出したらしい。
「マスクはグシャグシャ」
「オープニング曲が流れた瞬間、自然と涙がこぼれてきて、堪え切れずおえつを漏らしそうになりました……」
そう思いの丈を語るのは、全16話あるドラマを初回から最終回まで18周も視聴したという女性ファンだ。
「公演時間は途中休憩を挟み2時間でしたが、最後まで涙が止まらずマスクはグシャグシャ。隣の20代と思しき女性も、ずっとハンカチを顔にあてていましたね。特典付きチケットを買うと、ドラマで象徴的な役割を果たすキャンドル、実際には電池式のライトをもらえて、ともすと自分も作品の中にいるかのような錯覚を覚えた。また自宅でもともしながらドラマを見返したいです」
東京公演は一般席9800円、プレミアムシートが1万1500円で、各々3千円を足せば特典のキャンドルが付いたのだそう。なんとも商魂たくましいが、お隣の韓国では「不時着人気」は終息しているとか。
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