逮捕から1ヶ月超「角川歴彦」元会長が保釈されない背景に「ゴーンの悪夢」

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 そしてもちろん、保釈を許可した裁判所からすれば、トラウマレベルの大失態なわけで、

「角川被告はゴーンに勝るとも劣らない富豪ですし、プライベートジェットくらい簡単に用意できるはず。しかもこれまで、数々の映画や小説を手掛けてきた人物ですから、ゴーンを超える圧巻の逃亡劇のシナリオを描く可能性もある。もちろん、ゴーンと角川被告では立場が違いますから、実際に“逃亡”するとは考えづらいのも事実。とはいえ、万が一にもゴーン逃亡事件と同じ轍を踏むわけにはいかない裁判所が、保釈を躊躇するのは分からなくもありません。また、一連の贈収賄事件では、“収”側の最重要人物は当然ながら高橋容疑者と捉えられています。一方の“贈”側は、“賄賂”の金額が最も大きいKADOKAWAのトップ・角川被告が最重要人物と考えられている。つまり、その角川被告が否認を貫いている状況で、保釈を許可することは難しいという面もあるわけです」

デイリー新潮編集部

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