バッハ肝いりの“新マラソン”のせいで30億円の大損? 「東京マラソン中止分の損失はいずれ補填できる」との声も

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「財布が一つ増えた」

「それが、今回に限ってはそうともいえないんです」

 と先の記者。

「ハーフマラソンを主催したのも東京マラソン財団。財団は、このレースを“毎年10月に行う”と発表しました。フルマラソンほど実入りはないにせよ、財布が一つ増えたわけで、中止分の損失もいずれ補填できる。何よりも、市民マラソンのスタートアップには関係各所の調整など膨大な労力を要するのですが、バッハのおかげで難なく始められた」

 もっとも、あのがめついバッハ会長のことである。“俺が発案したんだから、分け前を寄こせ”と言いかねない。ところが、だ。

「レガシーハーフマラソンは、バッハ会長の発言前から財団内で構想されていたものです」

 と財団広報が明かす。ゆえに、五輪マークは、

「不要と認識しています。IOCさんは共催等にも名を連ねていません」

 よってIOCに分け前も、

「お支払いしていません」

 ぼったくり男爵にぼったくられずに済んでよかった。

週刊新潮 2022年10月27日号掲載

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