したたかな女たちと不器用な男たち… 大好物「鎌倉殿の13人」のキャラクターの悲喜劇を振り返る

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 前回に引き続き、大好物の「鎌倉殿の13人」を。北条さんちのキャラクターと悲喜劇を振り返ってみる。

▼兄の野望でてんてこまい

 そもそも主人公の北条義時は平和主義でぼんやりした青年。女心に疎く(大量の食料を贈る迷惑行為)、初恋を引きずる一途な男。野心家の兄・宗時(片岡愛之助)が源頼朝をかくまったことから一家の運命は激流に放り込まれる。「純朴な青年が政争に巻き込まれ、理不尽と血涙を経て、大義名分を振りかざす権力者へ」と、変貌する主役を小栗旬が魅せた。...

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