「山際大臣」辞任の真相 岸田首相の“更迭”決断の背景に自民党内の「山際下ろし」と迫る捜査当局の動き

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岸田首相の優柔不断ぶりを露呈

 当然、党内の“山際下ろし”の声は官邸にも届いており、山際氏の答弁に不安を抱いていた岸田首相もこの間、松野博一官房長官を介して本人に辞任の意向を確認するも、山際氏は「辞任の考えはない」と答えたとされる。

 24日の予算委員会で、岸田首相が山際氏の交代について「そういったことは全くない」と否定した数時間後の辞任発表だったため、さまざまな憶測が飛び交ったが、交代方針は週末には決まっていたとの情報も浮上している。

「さすがに予算委員会の場で首相が“交代させます”と表明するわけにもいかないので、24日の答弁はああ言うしかなかったのでは。8月の内閣改造時、山際氏の留任を首相にネジ込んだのは“親分”の甘利明氏でした。しかし甘利氏の親分に当たる麻生太郎副総裁が“交代やむなし”に傾いていたこともあり、週末以降、後見人の甘利氏も岸田首相の決断に口を挟めなかったようです」(全国紙政治部デスク)

 岸田首相がここまでズルズルと更迭を先延ばしにした最大の理由は“辞任ドミノ”を恐れたからとされる。

「当初、山際氏が辞めれば“なら萩生田氏も辞めるべき”といった事態になるのは不可避と見られていました。しかし萩生田氏は閣僚ではないので、野党も山際氏ほどの勢いで追及してくることはないと政権側は判断した模様です。そもそも批判の急先鋒である立憲民主党の辻元清美氏が旧統一教会関連団体の勉強会に参加していた過去が判明しており、追及が過ぎるとブーメランとして跳ね返ってきかねない弱点がある。立民を除けば、追及の構えを崩していないのは共産党だけですが、“一党なら対処可能”と考えている節があります」(同)

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