香港で日本のセクシー女優が売春逮捕 経験者が明かす“海外出稼ぎ”のギャラと客層

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今も「出稼ぎ募集」は続々と

 恭子の場合はコロナが影響しての出稼ぎだったわけだが、ウイルス禍が収束するであろう今後も、日本のセクシー女優の渡航は増えるだろう。AV新法によってコロナ禍以上に仕事が減るからだ。しかも撮影後の出演取り消しが可能となる法律の都合上、複数人が出演する作品はどうしても作りにくい。となれば、今回逮捕された女性のような「企画女優」は仕事がなくなる。他に稼げる手段を見つけるしかない。

 詳細は別記事「緊急事態宣言は完全無視…コロナ禍でギャラ飲みに励む『港区女子』の呆れた実態」をお読みいただきたいのだが、ギャラ飲みやパパ活の参加者を募集するグループLINEというものがあり、私はそこに取材のために参加している。

 そこには海外出稼ぎの募集もあって、香港での逮捕のニュースを知らないのか、それとも知っててなおなのか、いまも募集が投稿される。場所は米国、カナダ、オーストラリア……月400万~600万円は稼げると謳っている。1年ほど前はこれに「~円以上を保証します」とあったのだが、保証金が今はない。保証しなくても、海外に行きたがる女性が多いのだろう。

 日本の風俗店に比べれば、海外出稼ぎ先の管理は当然甘いはずだ。海外話に安易に飛びついた女性に、逮捕以上の悲劇が起こらなければ良いのだが。

酒井あゆみ(さかい・あゆみ)
福島県生まれ。上京後、18歳で夜の世界に入り、様々な業種を経験。23歳で引退し、作家に。近著に『東京女子サバイバル・ライフ 大不況を生き延びる女たち』ほか、主な著作に『売る男、買う女』『東電OL禁断の25時』など。Twitter: @muchiuna

デイリー新潮編集部

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