【舞いあがれ!】福原遥は“ラッキーガール”と言われるゆえん
歌でも子供に大人気
「“まいんちゃん”として何曲かリリースしていますが、それとは別に13年2月にリリースした『なめこのうた』が、子供たちの間で大ヒットしました。年末にはYouTubeの再生回数が1600万回(現在は約4000万回)を記録し、この年の『NHK紅白歌合戦』にはなめこキャラが、くまモンやふなっしーと共に応援団として出演しました。しかし紅白の舞台に、すでに“まいんちゃん”を卒業していた彼女の姿はありませんでした」
若者に知名度が高いのもよく分かる。それにしても“まいんちゃん”が終了してから10年近く、福原は今回のヒロインを勝ち取るまで3度も朝ドラのオーディションに挑戦しながら、最終選考にも残れなかったという。NHKも薄情なものだ。
「民放のテレビマンたちからすると、注目度No.1の若手でした。15年には『プリキュア』シリーズの『キラキラ☆プリキュアアラモード』(テレビ朝日/朝日放送制作)のメインキャスト・キュアカスタード役で声優にも挑戦しました。これがきっかけとなり、18年に放送された声優を目指す若者の群像劇『声ガール!』(同)で地上波連ドラの初主演を果たします」
早くも子供には憧れの存在である。そして注目されたのが、19年の「3年A組―今から皆さんは、人質です―」(日本テレビ/読売テレビ制作)だ。
群像劇で結果を残した
「生徒役の1人を演じたのが彼女で、ネットでは《“まいんちゃん”がいる》と話題になりました。我々が注目したのは、このドラマの生徒たちです。ヒロインの永野芽郁を筆頭に、川栄李奈、今田美桜、上白石萌歌、堀田真由、大原優乃、森七菜と、後の主役級が並んでいました。もちろん福原もその1人で、第6話ではメインとなり、演技で結果を残し業界に注目されたのです」
20年には「ゆるキャン△」(テレビ東京)でアウトドアに目覚めた女子高生を演じ、現在のアウトドアブームの火付け役の一角を担う。
「『ゆるキャン△』で福原は、若い女性の人気も得ました。そして21年の正月には、キムタク(木村拓哉)が警察学校の鬼教官を演じた『教場II』に訓練生役で出演しました。この時の同期もまた、上白石萌歌、杉野遥亮、矢本悠馬、目黒蓮、眞栄田郷敦、戸塚純貴、岡月彩良など、今の連ドラでなくてはならない存在となっています。つまり彼女は、若手群像劇の注目役を常に獲得し、結果を残してきたのです」
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