女子大生遺棄事件、容疑者とSNSで出会った知人が明かす“素顔” 「薬物を違法売買」「常にナイフを携帯」
札幌市内のアパートで女子大生の遺体が発見され、無職の小野勇(53)が死体遺棄容疑で逮捕された事件。ツイッターには他にも自殺志願者を殺したかのような記述があるが、それは事実なのか。肌身離さずナイフを持ち歩き、虚実ないまぜの人生を送った男の“素顔”。
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【写真】容疑者が卒業文集に寄せた〈将来の夢〉には、「いい会社に入りたい」という言葉も
「小野とは4年前からSNSを介してやり取りしていました。“自殺したいけど死にきれない女性2人を殺した”とLINE電話で言っていたことがあります」
北海道・札幌在住の30代女性はそう話す。
「こちらが聞いたわけでもないのに自慢気に話すのです。それでいて、いつ頃殺したのかといったことは言わない。殺し方を細かく明かすこともなく、“依頼を受けたからやっただけだ”と言う。ただ、死体を解剖してバラバラにしてバレないようにやっている、とは話していました」
彼女の言う“小野”とは、北海道警に死体遺棄容疑で逮捕された無職・小野勇のことである。小野容疑者が住む札幌市東区のアパートの一室で、小樽市の大学生・瀬川結菜さん(22)の遺体が発見されたのは10月8日午後2時頃。瀬川さんは3日午前中に家族に「友達と待ち合わせしている」と告げて家を出た後行方が分からなくなっており、7日に行方不明者届が出されていた。
〈ひとり増えて3人になった〉
全く別々の人生を歩んでいた二人を結び付けたのはツイッターである。瀬川さんが投稿した「#殺して」などという書き込みに対し、「いいね」を押した小野容疑者。そのアカウントのプロフィール欄には、〈元傭兵〉〈人殺し〉〈心優しき死神でありたい〉〈送り人〉などと記されていた。ツイッターでやり取りした後、実際に顔を合わせた二人。小野容疑者が自宅で瀬川さんの首を絞めて殺したのは、4日前後だとみられている。
自殺志願者をツイッターでおびき出して殺す。SNS全盛の現代ならではの事件だが、注目を集めているのはその点だけではない。
〈僕なんかを信じてくれて手伝わせてくれた人たちには感謝してる/ひとり増えて3人になった〉
〈また死について悩んでる人の役に立ちたいな〉
8日の逮捕前、小野容疑者は瀬川さん以外にも人をあやめたことがあるかのような書き込みをツイッターにしていたのだ。また、事件前、札幌在住の女性に「女性2人を殺した」と話していたことは冒頭で記した通りだ。
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