ついに“兄”を超えた「眞栄田郷敦」ブレイクの兆し 「真剣佑とは好対照」「千葉真一に学んだ役者道」……堅物“ゴードン”の下積み秘話
「俺の後継者は郷敦……」
東京藝術大学を受験したものの不合格となった郷敦は高校卒業後、兄の真剣佑が出演していた映画をたまたま試写会で見て感銘を受けたことから、役者の道を志すことに。その転機となった映画は、冒頭の「カラダ探し」と同じ羽住英一郎監督が撮った作品だったと本人がメディアに語っている。
役者の道に進んでからは、千葉がわざわざ撮影現場にまで足を運んで演技指導をすることもあったという。
「千葉さんが生前、語っていたところでは“顔で泣くな。背中で泣け”など、演技の本質を伝えようとしていたそうです。生真面目な性格の郷敦は“役者になる”と決めてからは、高校時代と同じく、ひたむきに演技の勉強を続けていたといいます。千葉さんは真剣佑のこともたいへん可愛がっていましたが、ある時、“俺の後を継ぐのは郷敦かもしれない”と漏らしたことがありました」(20年来の千葉の友人)
千葉が亡くなった時、兄弟のなかで真っ先に駆け付けたのは郷敦だった。
「お母さんと一緒に病室に現れた郷敦はその後、ひとりで亡くなったばかりの千葉さんと30分ほど対面していました。火葬場で千葉さんのお骨を拾ったのも、兄弟のなかでは郷敦だけ。もちろん当時、真剣佑は海外での映画撮影中で、樹里も仕事の関係でどうしてもすぐに駆け付けられなかった事情などがあるのですが、千葉さんの生前の言葉とともに何かを暗示していたように思えてなりません」(同)
父の遺志を継ぎ、大輪の花を咲かせるか。