「五輪汚職」で逮捕の「野田聖子」妹の“夫” 再び「森元総理」の名前が浮上

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大物の名前

 一方、「ADKルート」が摘発されたことで、ある人物の存在が永田町で話題になっていという。それが、ADKとコモンズとのコンサル契約を担当したとされ、今回、植野容疑者らと共に逮捕されたADKの元五輪担当本部長・多田俊明容疑者だ。高橋容疑者と親しかったという多田容疑者は、かねてより「ADKルート」の“キーマン”と目されていた。 

 永田町関係者によれば、

「実は、多田氏の事実婚相手である“妻”のSさんは、自民党の野田聖子・元少子化担当大臣の実妹なんです。Sさんは姉から森元総理を紹介された。気が合ったのか、聖子さんよりSさんを可愛がっていた。しかも、Sさんが初婚の相手と離婚することになった際に、その話を聞きつけた森さんが、もともとつながりのあった多田さんを紹介したとも言われます。森さんがどこまで関与したかは分かりませんが、結局、多田氏とSさんは約10年前に“再婚”したそうです」
 
 元総理にして、大会組織委会長も務めた森氏は、竹田氏と並ぶ「大物」である。しかも、この事件に絡んで、森元総理の名前が取り沙汰されるのは初めてではない。

 スポンサー契約を結ぶために高橋容疑者に賄賂を送った疑いで逮捕された、AOKIホールディングス前会長の青木拡憲(ひろのり)容疑者が、特捜部の取り調べに対し、「森元総理にも200万円払った」と供述したためだ。この時は「ついに森元総理まで……」と、マスコミは色めき立ったのだが。

「この金はあくまで病気療養中の森さんへのお見舞い金とされ、さらに、大物政治家にしては額が少ないということもあり、立件は見送られました」

 意外なところから、再び森元総理の名前が浮かび上がった五輪汚職事件。捜査の行方に影響はあるのか、注目される。

デイリー新潮編集部

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