「孤独のグルメ」はSeason10に突入 テレ東“最強コンテンツ”なのになぜゴールデンに昇格しない?

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ドキュメンタリーの要素

「まず挙げられるのは、それでしょうね。Season1から主演を務める松重さんは、当時49歳、来年1月には還暦を迎えます。劇中でのあまりのドカ食いに、『よく食べますね』と驚かれるのが定番です。しかし、さすがに最近は『キツい』とボヤいているそうです。本来はそれほど大食漢ではないそうですが、それでも現場では、本当に残さず食べているというから驚きます。お約束の追加注文は、松重さんのアドリブだそうですし」

 Season10のスタート前の9月30日には、「放送直前SP」が放送された。その中で松重は、「撮影前日の夜から胃腸を整える(つまり食べない)」と答えていた。

「彼の食べっぷりと共に番組の魅力になっているのは、出てくるお店がすべて実在するということでしょう。しかも大衆食堂が多く、圧倒的な庶民目線です。実際にある店と料理を題材にしつつも、店主や従業員たちは役者が演じるというドキュメンタリー風ドラマであり、そのキャスティングも本物かと思わせるほどソックリでいい」

 番組の終わりには原作者の久住昌之が舞台となったお店を訪ねるミニコーナー「ふらっとQUSUMI」が用意され、ドラマの答え合わせのような番組構成になっている。

「実在のメニューなんだなーと感慨にふけりつつ、実際の店主や従業員の出演で、さっきまで演じていた俳優がそっくりであることを思い返して驚嘆するのです」

 料理の映し方も絶妙だという。

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