LUUPは飲酒対策強化も 電動キックボードがはらむ「ヘルメットはダサい」のジレンマ
アルコールチェッカーは?
警視庁によると、今年に入ってから9月末までの電動キックボードによる飲酒運転での検挙は39件にのぼる。年末に向けて、忘年会など飲酒する機会が増えれば、違反者の数も増えるだろう。
利用者の遵法意識に頼るのだけではなく、呼気中のアルコール濃度を検査するアルコールチェッカーの検査を行うなどの対策は取れるのだろうか。
LUUPに質問したところ、
〈飲酒運転防止に向けたさまざまなご意見、アイデアがあるのは承知をしておりますが、技術的な側面、さらには衛生面などといった運用上の課題も現状においてはあると認識しております。〉
との回答があった。
「ヘルメットの義務化もそうですが、飲酒運転防止の徹底など、利用者にルールを守らせるためには、違反者を警察が検挙することが効果的だと思います。例えば、数十年前までは平気な顔して飲酒運転をする人が少なくありませんでした。ところが、厳罰化と取り締まりの徹底で、『飲酒運転はありえない』と乗る人の意識がガラっと変わっています。電動キックボードも、安全な乗り物にするために、新たなルールの整備と徹底が必要です」(上西氏)