玉川徹氏が番組復帰 “別室謝罪”に他局幹部が「なかなか考えられた演出」と感心する理由
ギリギリ合格点の落としどころ
その間も“降板説”や“BPO案件に”といった報道が続いたことで、謹慎が明けると同時に“2度目の謝罪”へと追い込まれたわけである。19日の放送で玉川氏はこのように続けている。
<謹慎の10日間、私は事実確認の大切さ、テレビで発言することの責任の重さを考え続けました。そして、事実確認こそが報道の根幹である、その原点に立ち返るべきだと考えました。これまで私は、スタジオで様々なニュースに対しコメントを続けてきましたが、これからは現場に足を運び、取材をし、事実確認をして報告する。その基本にもう一度、立ち返るべきだと考えました。そして、その結果は、この「羽鳥慎一モーニングショー」でお伝えする。そういう風な考えに、私は今回、至りました>
<この間、報道局幹部とも話し合いを続け、このような私の考えを理解してもらいました。視聴者の皆さまにもご理解頂けると有難く存じます。今後、このような形で仕事を続けて参りますが、ご支援のほどよろしくお願い致します>
玉川氏の謝罪を受けて、司会の羽鳥氏は、<基本に立ち返るというのは玉川さんの思いであり、テレビ朝日の考えであり、私も同じ思いです。これから玉川さんは現場に足を運びまして、取材をして、玉川さん独自の目線で取材、そして、分析をして、番組で報告するという形を取らさせて頂きます。番組をご覧頂いている皆さまの信頼を回復できるように、これからもしっかりと番組作りを進めて参りたいと思います。どうそよろしくお願い致します>と述べている。
「番組での謝罪が繰り返された以上、玉川さんの発言に対する世論の逆風が、テレビ朝日の想像以上に大きかったことは間違いありません。ただ、19日の放送は、番組を守るために“これしかない”という意味で、ギリギリ合格点の落としどころだったと思います」
そう指摘するのは民放幹部である。
[2/3ページ]