玉川徹氏が番組復帰 “別室謝罪”に他局幹部が「なかなか考えられた演出」と感心する理由
「慢心と驕りがあった」
まさに異例ずくめの「謝罪」というべきだろう。情報番組のコメンテーターの発言がこれほど大きな波紋を呼んだことはもちろん、テレビ朝日の“一社員”に過ぎない玉川徹氏(59)の謝罪が、同局の看板番組において約2分半にわたって報じられたこともまた、前代未聞である。
【写真】謝罪コメントを終え、3秒以上にわたって深々と頭を下げ続けた玉川氏
10月19日放送の「羽鳥慎一モーニングショー」の冒頭、いつものスタジオから報道フロアと思しき別の場所に画面が転じると、そこには直立不動の玉川氏の姿があった。まもなく、玉川氏は神妙な面持ちで次のように語り始めた。
<おはようございます。今回の、私の事実誤認のコメントにより、ご迷惑をお掛けした電通および菅前総理大臣に対し、改めてお詫び申し上げます。このような事実に基づかない発言をテレビでしてしまったという、それは、私の慢心と驕りがあったからだと反省致しました。申し訳ございませんでした>
事の発端は、9月28日放送の同番組での玉川氏の発言だった。安倍晋三元総理の国葬を扱ったコーナーで、レギュラーコメンテーターを務めていた玉川氏は、菅義偉前総理が友人代表として読み上げた弔辞についてこう発言している。
<まぁ、これこそが国葬の政治的意図だと思うんですよね>、<国葬というものがありました。あの時には、ああいう風な胸に刺さる言葉がありました。そういう風な形で既成事実として残るんですよ>、<僕は演出側の人間ですからね。(中略)政治的意図がにおわないように、それは、制作者としては考えますよ。当然、これ、電通が入ってますからね>
この発言がネットを中心に批判の集中砲火を浴び、玉川氏は翌日の同番組内で事実誤認を認めた上で謝罪することに。だが、それでも“玉川発言”に対する非難の声が止むことはなく、テレビ朝日から出勤停止10日間の“謹慎”処分が下されることとなった。
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