「リブゴルフ」が世界ランキング対象ツアーになる日は来るのか?
アジアツアーのCEOは「我慢が足りない」
リブゴルフの気運を名実ともに高めるカギとなるのは、やはり世界ランキングだ。
今年6月のロンドンでの初戦の直後、「リブゴルフを世界ランキングの対象ツアーとして認定してほしい」という申請をOWGRに提出したものの、「検討中」とされたまま、回答もリアクションも何もない。
そこで、しびれを切らせたノーマンらは、冒頭でも紹介したMENAツアーとの提携という奇策を講じたのだが、すぐさま失敗に終わった。
そんな現状に対し、リブゴルフから総額3億ドルの支援を受け、年間10試合からなるインターナショナル・シリーズを10年間保証され、実質的にリブゴルフ傘下となっているアジアツアーのチョー・ミンタンCEOが、その立場とは裏腹に、比較的クールな見解を述べ、話題になっている。
「リブゴルフは我慢が足りない。OWGRは実にパワフルな団体だ。MENAツアーと提携することで、たった一夜にして世界ランキングのポイントがもらえるようにしようなんて甘い考えは、通用するはずがない」
現在、世界ランキングの対象ツアーは世界に「23」あり、アジアツアーもそのうちの1つだ。チョー氏はOWGRの理事会メンバーではないが、理事会とは別のサポートメンバーの1人であり、OWGRの内情や性質を熟知している。
その経験値に基づいて眺め、「性急な対策や甘い考えは通用しない」と言い切ったチョー氏は、「リブゴルフに移った選手たちは、リブゴルフでは世界ランキングのポイントがもらえないことは最初からわかっていたはずだ。それをわかった上で移籍したはずだ」と厳しく指摘した上で、「でも、リブゴルフ選手は、いつかは世界ランキングのポイントをもらって然るべきだ」と、未来には期待を寄せている。
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