原巨人「デーブ」「走塁の神」で「坂本問題」ロンダリング “スネに傷”コーチ入閣のウラ事情

スポーツ 野球

  • ブックマーク

入閣に二つ返事の鈴木氏と、慎重な内海氏

 巨人の新たな首脳陣には、「走塁の神」こと鈴木尚広氏(44)も外野守備兼走塁コーチとして加わった。今季のチーム64盗塁はリーグ4位で、110個で1位の阪神に大差をつけられた。鈴木氏は、走塁のスペシャリストとして現役時代に培った高等な走塁技術を伝授しようと、就任前から鼻息は荒いという。

 しかも、諦めかけた球界復帰だっただけに、なおさら指導意欲は強いようだ。

「19年に一部週刊誌(「週刊新潮」)の報道で発覚した重婚問題の責任を取る形で、日本シリーズ前に突如、巨人コーチを退任した。二度と球界には戻れないと覚悟した時期もあり、原監督から声が掛かった時は二つ返事だったそうだ」(巨人担当記者)

 巨人は原監督自身が女性問題解決のため、元暴力団員に1億円を支払った過去がある。阿部慎之助ヘッドコーチは現役時代に女性スキャンダル、中田翔内野手は昨年、日本ハムで暴力問題を起こした。そして今季途中には坂本勇人内野手に悪質な女性問題が発覚した。その直後に大久保氏と鈴木氏が入閣した。毒をもって毒を制す――。そんな言葉が頭を過る。

「曰く付きの人物たちばかりで、セカンドチャンスを与えることには賛成だが、坂本とは別問題。彼には何らかのけじめが必要で、うやむやにはできないだろう」(前出の元監督)
 
 一方、巨人のコーチ就任が注目されながら、実現しなかったのが内海哲也氏(40)だ。18年オフ、炭谷銀仁朗捕手(現楽天)のFAでの巨人移籍時に人的保障として西武へ移籍。今季限りで引退した西武に残留し、来季は2軍投手コーチに就任することが決まった。

「引退時には原監督に事前に報告するなど、自らを放出した元上司に対しても表向きは良好な関係を保っている。いずれ巨人でのコーチ復帰も確実。ただ、切り捨てられた過去の経緯や、原監督がコーチを“捨て駒”にしている現状から慎重になっている。戻るなら原監督の退任後ではないか」(西武担当記者)

 巨人は今季、初めてクライマックスシリーズ進出を逃した。来季、原監督は3年契約の2年目ながらも進退が懸かる。1年後、それぞれのコーチが下した判断の帰結はいかに――。

デイリー新潮編集部

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。