眞子さんが見据える名門美術館への就職 背景に強力な“後ろ盾”が…皇室のビジネス利用につながる?

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眞子さんの後ろ盾とは

「本格的にMETへの就職を見据え始めたわけです。目下、眞子さんの“後ろ盾”となっているのは、METの日本美術キュレーターであるジョン・T・カーペンター氏。自身が宸翰(しんかん)(歴代天皇の書)の専門家でもあり、眞子さんにはうってつけの人物です。あるいは将来、日本の美術品を借り受けて企画展を開くといったことも思い描いているはず。今後、眞子さんが芸術など特定の分野で卓越した能力を持つ人を対象とした『O-1(オーワン)ビザ』を取得すれば、METへの就職もよりスムーズになります」(前出・在米ジャーナリスト)

商談のアドバンテージに

 ここで注目されるのが、皇室ゆかりの美術品類を所蔵する皇居の「三の丸尚蔵館」である。昭和天皇が崩御された後の1989年6月、上皇さまと香淳皇后がおよそ6300点におよぶ絵画や書などの御物(ぎょぶつ)を国に寄贈され、これを受けて宮内庁が保存のため専門施設を設置することになった。同館は92年8月に完成し、翌年秋から一般公開をスタート。その後も皇族方からの寄贈が続き、現在は約9800点の品々を収蔵している。

「政府は、この“皇室の至宝”を積極的に活用する方針をとっています。同館の美術品はこれまで、宮内庁の管理下で文化財保護法の枠外だったのですが、昨年9月には『蒙古襲来絵詞』『唐獅子図屏風』など5点が、初めて国宝に指定されました。今後も順次、国宝や重文への指定が続くとみられ、来年には三の丸尚蔵館の管理・運営は文化庁が所管する国立文化財機構に移行されます。そのメリットとして、機構のこれまでの地方展開などの実績が挙げられているのです」(前出・記者)

 同館は現在、建て替え工事中。2026年にも全面開館が予定されており、その所蔵品は国内の施設に貸し出されるなど、早くも有効活用が始まっている。そして、

「他の美術館への貸し出しのハードルが下がった“皇室の至宝”の数々は、米国の美術館にとっても垂涎の的。METとしては、大掛かりな企画展を組む際に、眞子さんのような“身内”がいれば交渉を有利に進められる。建国の歴史が浅い米国においては、ロイヤルは憧憬の対象で重きを置かれます。それゆえ、ビジネスのアドバンテージにもなる。眞子さんはその点“価値ある人材”だというわけです」(前出・在米ジャーナリスト)

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