イチロー、前田智徳、金本知憲…名選手が続々 「ドラ4位の法則」に当てはまりそうな“大化け候補”の実名

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「高校生の野手」が多い

 プロ野球の世界では「ドラフト4位の法則」と言われるものがある。これは、“ドラ4”で入団した選手が大成することが多いことを示した言葉だ。平成に入り、活躍した“ドラ4”は、前田智徳(広島)をはじめ、イチロー(オリックス)や中村紀洋(近鉄)、金本知憲(広島)、和田一浩(西武)、栗山巧(西武)、青木宣親(ヤクルト)と錚々たる顔ぶれで、いずれも通算2000本安打を達成している。【西尾典文/野球ライター】

 これに加えて、近年は、益田直也(ロッテ)、近藤健介(日本ハム)、梅野隆太郎(阪神)、山本由伸(オリックス)、坂倉将吾(広島)、塩見泰隆(ヤクルト)、平良海馬(西武)といった面々がドラフト4位で入団し、チームの主力選手に成長した。

 なぜ、ドラフト4位は大化けするケースが多いのだろうか。理由としてひとつ言えるのは、高校生の野手が多いという点である。ここ数年は、少し傾向が変わってきてはいるものの、ドラフトで人気になりやすい選手は、やはり「即戦力」として期待できる投手だ。一方、高校生の野手は、一軍の戦力になるまでに時間を要することから、どうしても指名の順位が低くなり、4位くらいに落ち着くケースが目立っている。

 少し前置きが長くなったが、今年のドラフト会議で、4位程度の順位で指名されそうな選手の中から“大化け候補”を探ってみたい。まずは高校生野手から。

 記事を執筆した10月14日時点で、すでに1位指名が公表された浅野翔吾(高松商)、イヒネ・イツア(誉)に加えて、松尾汐恩(大阪桐蔭)、内藤鵬(日本航空石川)、西村瑠伊斗(京都外大西)は上位候補と見られている。このほか、内田湘大(利根商)、戸井零士(天理)、古川雄大(佐伯鶴城)もまた、3位までに指名される可能性が高く、今回の記事では対象外としたい。

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