【舞いあがれ!】登場人物は普通の人々、物語も劇的ではない…それでも視聴者の胸をうつ理由

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 2週目の放送が済んだNHK連続テレビ小説の新作「舞いあがれ!」が好評だ。心打たれている人は多いはず。涙している人もいるのではないか。この作品はどうして観る側の胸を衝くのか。

 この作品には特別な人が出てこない。主人公で内気な小3の少女・岩倉舞(浅田芭路[9])もその母親のめぐみ(永作博美[51])も祖母の才津祥子(高畑淳子[68])も普通の人。物語もまた劇的ではない。

 それなのに観る側の胸を衝く。桑原亮子さん(42)が脚本で登場人物たちの哀歓や心の機微を描き、それを出演陣が丁寧に演じているからだ。...

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