ドラ1指名は確実だったが…プロ入りを拒否したドラフト“超目玉選手”のその後
「プロへは絶対行きません」
プロ野球のドラフト会議がいよいよ10月20日に開かれる。ドラフト会議といえば、過去にはプロ入りを表明すれば、1位指名間違いなしだったはずなのに、さまざまな理由からプロの誘いを蹴った選手がいた。【久保田龍雄/ライター】
1971年のドラフトの超目玉でありながら、プロ入りを拒否したのが、慶応大のスラッガー・松下勝実である。
東京六大学の通算打率.359、7本塁打、31盗塁、首位打者2回と人気、実力ともナンバーワンだった松下は、ドラフト前に「松下幸之助さん(松下電器産業創業者)の自伝を読んで、心の大きさに惹かれた。...