202X年「里崎智也社長」、「サブローGM」体制へ加速 福浦次期監督は「内定」、オールロッテ化に“女帝”のカゲ

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「井口降ろし」でロッテ回帰

 それを裏付ける出来事が今シーズン途中にあった。

 一部週刊誌が、里崎氏やサブロー氏らが福浦氏を通じ、オーナー一族に接触して井口体制転覆のクーデターを企てていると報じた。直後に里崎氏は自身のYouTubeチャンネルで、この事実を否定した上、オーナーサイドとは福浦氏を介さずとも直接やり取りできることを明かしている。

「(里崎氏は)引退後も定期的にオーナー家とは情報交換しているようで、(チーム関係者の間では)やはりそうだろうなとなった。オーナー家もチームの内情を把握する上で、それを知る有力OBは貴重な情報網と重宝してきた。しかもサブロー氏と里崎氏は現役時代から井口氏と折り合いが悪かった。批判的な意見を含めた井口体制への長年にわたるこうした評価は、オーナー家が井口氏を見限る判断材料になったのではないか。クーデターは言い過ぎにしても、2人が意図せずとも影響を及ぼした側面はあると言える」(前出の球団関係者)

 井口前監督はダイエー(現ソフトバンク)時代に関係が深かった瀬戸山隆三元社長がメジャーからの復帰を要請し、将来の監督手形を切ってロッテ入りしていた。その通りに監督就任し、その後はダイエー時代の盟友中心に組閣した。「ダイエーや(井口氏の出身の)青学大の色が強くなり過ぎていた。オーナー家はいずれロッテの生え抜き中心に戻し、正常化しないといけないとなっていたのではないか」(前出のスタッフ)

 今回の監督交代で、フロントまで一気に生え抜き組に入れ替えると、それこそ里崎氏やサブロー氏らによる陰謀説が取り沙汰されることは必至だった。穏便に福浦次期監督を含めた3人を中心とした「オールロッテ化」を図るため、吉井新体制でワンクッションを置いたようにも見える。

デイリー新潮編集部

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