ミサイル乱射の北朝鮮への抑止効果は? 米海軍のステルス艦が配備 政府の“遺憾砲”より頼りになる最新鋭の装備とは
宇宙戦艦のような異形のステルス艦
10月10日の「朝鮮労働党創建記念日」を前に、約2週間で計12発ものミサイルを発射し、その後14日にも、日本海に向け短距離弾道ミサイル1発を発射しただけでなく、黄海などに200発近い砲撃を行った北朝鮮。
これに対して日本政府は相変わらず「極めて遺憾」などと人ごとのような非難をするだけ。近年はネット上でも、その弱腰ぶりが“遺憾砲”と揶揄されている。暴走する独裁国家に対して、口先だけの抗議に代わる対抗策はあるのか──。
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異形のステルス艦は独裁国家に対する抑止力になるか。
北朝鮮が「戦術核運用訓練」と呼ぶ一連のミサイル発射を始めたのは9月25日。翌26日、1隻の見慣れぬ船が神奈川県の横須賀港に入港した。
「米海軍の最新鋭ミサイル駆逐艦『ズムウォルト』が、横須賀を拠点とする第15駆逐戦隊に配属されたのです」(海自幹部)
写真をご覧になればお分かりの通り、日本人が思い描く“軍艦”とはあまりにかけ離れた形状。簡単にいえば、やたらと直線的というか、平面が目立つのだ。
地元の人々も「ピラミッド?」「宇宙戦艦みたいね」などと興味津々である。
「あの形はステルス機能を追求した結果。1万トンを優に超える巨艦にもかかわらず、レーダー画面には小型ボートほどの影しか映りません」(同)
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