なぜ日本と中国はここまで相性が悪いのか 「悪党」が統治し、民主主義を弾圧してきた歴史
いわゆる「日中国交正常化」がなされたのは1972年9月29日。が、50年後の現在、両国間には不穏な気配が漂う。そもそも歴史上、日中関係が正常だった期間はほとんどないのだ。先ごろ『悪党たちの中華帝国』を著した歴史家・岡本隆司が、そんな隣国との向き合い方を指し示す。
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今年は日中国交正常化50周年なのだそうである。もちろん関係者の間ではずっと話題になっており、催しも少なくなかったにもかかわらず、世間一般で盛り上がった様子がみられなかったのは、そもそも関心を持たれていなかったからであろう。...