ウィンブルドン最多優勝・ナブラチロワ ヨネックスとの知られざる秘話(小林信也)
3歳のころ母が再婚。新しい父の名がナブラチル、その女性形がナブラチロワ。それで彼女はマルチナ・ナブラチロワになった。
テニスに出会ったのは、その両親の影響だ。春、両親は小さなテニスクラブでダブルスの試合を楽しんだ。その間、マルチナは祖母のラケットで壁打ちに興じた。自伝『ナブラチロワ テニスコートがわたしの祖国』にこうつづられている。
〈両親は何かほかの遊びをさせようと私を壁から引きはなしますが、ふたりが見えなくなると、私はまた壁の前でラケットをかまえるのです〉
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