ロシアが作った「コカ・コーラ」「ファンタ」「スプライト」の模倣飲料を入手 専門家が飲んでみた

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 ロシアのウクライナ侵攻は、清涼飲料水業界にも大きな変革をもたらした。専門サイト「コーラ倶楽部」代表、専門メディア「Cola-Fan」の編集長を務め、「マツコの知らない世界」(TBS)ではクラフトコーラの世界を紹介した空水りょーすけ氏が、このたび、ロシアで登場した3種類の「模倣飲料」を入手。専門家の観点からそれぞれを分析した。

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 今年2月に始まったロシアのウクライナへの軍事侵攻を受け、アップルやマクドナルド、スターバックスなど、多くのグローバル企業が同国市場から撤退したことは、皆さんもご存じのことと思います。

 もちろん清涼飲料産業も例に漏れず、米飲料大手のコカ・コーラ社とペプシコ社は、侵攻後早々にロシアでの事業停止を発表。1959年にモスクワでリチャード・ニクソン米副大統領がソ連のニキータ・フルシチョフ首相にペプシコーラを勧めたことによって始まったロシアでのコーラの歴史は、ここにきて急展開を見せています。

 とはいえ、コーラがロシアから消滅したわけではありません。両社が製造停止を発表したのは3月のことですが、実際に製造を停止したのはコカ・コーラ社が8月、ペプシコ社は先月のことです。容器にもよりますが、賞味期限は製造日より半年から一年ほどなので、もうしばらくはロシア製造の両ブランドの商品の流通が続きそうです。

 また、今後は米国及び近隣諸国から、無許可の並行輸入品が増加することが予想されます。こうした非正規ルートでの輸入に関しては、コーラに関わらず多くの世界的ブランドが頭を悩ませています。コカ・コーラ社もこうした並行輸入品に関して流通を規制するような訴訟を行っているのですが、ロシア法廷は撤退した西側企業に冷たく、難航しているのが現状のようです。

 そして、そんな飲料業界の"二大巨頭"が手放した巨大な市場を、競合他社である地元の飲料メーカーが見逃すはずがありません。両者 の撤退発表後、その穴を埋めるかのような類似品が続々と登場しているのです。その中から今回、私は「クールコーラ」「ファンシー」「ストリート」という炭酸飲料を入手しました。

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