札幌死体遺棄事件 22歳女子大生は本当に「3人目の被害者」だったのか

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「座間」の白石死刑囚との違い

 事件発覚当初から引き合いに出されているのが、座間市のアパート内で9人を殺害し、その後死刑が確定した「首吊り士」こと白石隆浩死刑囚である。自殺願望を持った女性をターゲットにした点は同じだが、違いもあるという。

「白石死刑囚が女性たちに近づいた理由としてわいせつ目的がありましたが、いまのところ小野容疑者が瀬川さんや過去接触した女性たちに性的な乱暴をしたという話は出てきていません。白石死刑囚は自殺願望者たちを値踏みし、一部の被害者には数十万円もの大金を支払わせていました。一方、小野容疑者が女性たちに提示していた金額は5万円。性欲と金銭欲のなすままに殺人を繰り返していた白石死刑囚ほどの身勝手さは感じられません」(同)

 なぜ小野容疑者は犯行を認める内容をあえてSNSに残していたのだろうか。心の底に抱え込んだ罪悪感からなのか、もしくは歪んだ虚栄心からなのか――。事件の闇は深い。

デイリー新潮編集部

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