昭和レトロの「うどん自販機」が人気 製造元の製鉄会社が明かした“意外な開発動機”

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 昭和の時代によく見かけた“うどん自販機”が、令和の今、なぜか人気だ。9月30日に放送された「ドキュメント72時間」(NHK)は、「山陰・国道9号線 うどん自販機ありけり」だった。またうどん自販機か、と思った番組ファンは少なくないだろう。2015年3月6日に放送された「秋田・真冬の自販機の前で」も、うどん自販機に集う人々を72時間撮り続け、名作との呼び声が高い。実際、この夏に放送された「ドキュメント72時間 歴代ベスト10スペシャル」では、堂々の1位を獲得したほどだ。そこで、うどん自販機製造元に現状を聞いた。

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 うどん自販機は、1970年代から80年代にかけて、“コインスナック”とか“オートレストラン”などと呼ばれた、ドライブインの24時間営業の自販機コーナーでよく見られた。

 コインを入れ、メニュー(うどんorそば、など)を選ぶと、インスタントではなく“生めん”を湯がいて、湯切りをして、だし汁をかけて、どんぶりで出てくる。寒いときにありがたかった。うどんのみならず、ラーメン、ハンバーガー、トーストサンド、カレーライス、かき氷などもあった。

 かつて週刊新潮(14年2月13日号)も「消え行く昭和 残りわずかで妙に人気の『レトロ自販機』」で、埼玉県長瀞町にあったドライブイン「コスモス」の閉店日を取材したことがあった。1968年に開業したコスモスは、コンビニや道の駅などができて客が減ったことが閉店の理由だった。

 確かに24時間営業のコンビニなら、うどんやカレー以外にも、様々な食べ物が手に入る。淘汰されるのが自然の成り行きと思われたが、ここへ来てレトロ自販機が注目されているのだ。

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