ロシアのウクライナ全土攻撃は「あまりにお粗末」…ミサイルの精度が悪すぎて「ウクライナ大本営発表」にも真実味

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「あれ? あまり命中していない……?」──こんな違和感を覚えた人は、相当な数に上ったようだ。10月8日、ロシアとウクライナ南部のクリミア半島を結ぶ「クリミア大橋」が爆破された。ウラジミール・プーチン大統領(70)は「ウクライナによるテロ」と決めつけ、報復として“無差別”ミサイル攻撃を行った。

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 ロシア軍による民間人を狙った非道な攻撃は、世界中のメディアが強い非難とともに報じた。日本の場合なら、

◆ロシア報復 16都市に“ミサイル83発” 被害多い朝狙い…在住日本人「家近くに2発」(テレ朝news:10月11日)

◆ウクライナ全土攻撃、死者23人 ロシア連日「報復」に非難強まる(時事通信:同)

 ──という具合だ。

 無辜の市民に死傷者が出ている。Twitterでもロシアを非難する投稿が多数を占めているが、ウクライナの被害が少ないことに着目したユーザーも多い。

《ロシアがミサイルを連発しても、精度の悪さのせいか大した殺傷力や効果的なインフラの破壊も達成できず》

《ミサイルの精度的に軍事拠点のような小さな目標が狙えないため、人口稠密な地域を狙い、どこに当たっても一応は損害が出る場所を狙う》

《予想通り、ロシアの報復は精度の低い軍事的意味のない民間へのミサイル攻撃でしたね》

 軍事ジャーナリストも「Twitterの投稿内容には全くの同感です。これでは、とても報復とは呼べないレベルです」と言う。

「国家は威信をかけて報復を行います。2001年に同時多発テロが発生すると、アメリカはアフガニスタンを攻撃し、一度はタリバン政権を崩壊させました。一方のロシアは、単にミサイルを乱射しただけです。自国民に『やり返したぞ』と宣伝できるような象徴的な戦果は、全く上げられませんでした」

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