コロナ禍3年目の小学校運動会 「2日開催」「学年入れ替え制」「2部制」…同じ公立校でも“千差万別”なワケ

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「お父さん、運動会観に来てね」。今年もそんな季節が到来かと思いながら、息子が持ってきたパンフレットを見て驚いた。金曜日、土曜日の2日開催と書かれている。金曜日は予行演習かと思いきや「どっちも本番だよ」。職場の同僚に聞くと「うちは午前と午後に分かれての2部制」。同じ都内の公立小学校でも実施方法がバラバラなのだ。いずれも密を避けるためのコロナ対策だが、なぜこうも違うのか?

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「児童鑑賞日」はダンス系競技だけ

 記者の息子が通うのは東京都豊島区立の小学校だ。この学校では、金曜日を「児童鑑賞日」、土曜日を「保護者鑑賞日」と分けて連日開催する。

 金曜日は保護者を入れず、全校生徒がグラウンドに集まり、ソーラン節などダンス系の演目のみを各学年1種ずつやってこの日は終わる。

 翌土曜日が保護者に観せる日だ。8時半から正午頃まで、前日やったダンス系演目に競技系演目を加えた全プログラムが実施される。ただし前日と違って、児童がグラウンドに出てくるのは自分の学年の演目時だけ。他学年の応援はせず、出番が終わったら校舎に戻って通常の授業を受ける。保護者も同様で、自分の子供が出場する時間帯のみ観覧するという入れ替え制となっている。

 密を防ぐための対策であることはわかるが、なぜわざわざ児童鑑賞日を設けて同じダンス系演目を二日連続でやるのか。学校関係者はこう答える。

「本来、運動会は全学年が参加する学校行事。低学年の児童が先輩たちの競技を見て刺激を受けることもある。子供たちに全学年参加の一体感を少しでも経験させたいという校長の考えです」

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