巨人・原監督、「進退伺」で見せかけの禊ぎ 有原、森、西らFA補強の“お家芸”復活

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「勝負と育成の両立」は朝令暮改

 原監督は来季、3年契約の2年目を迎える。今季は監督として初めてクライマックスシリーズ進出を逃すという屈辱を味わった。同じ轍を踏めば、任期途中とはいえ、今度こそ進退伺を出したり、コーチのクビをすげ替えたりで、お茶を濁す程度では済まされない。報知でさえ、進退伺を報道した時の記事〈勝たなければ保証はない〉との見出しで来季に進退が懸かることを示唆している。

「原監督も重々、承知だろう。だからこそ今オフはこれまでにない規模の補強に乗り出そうとしている。(9月28日のスカウト会議で10月20日の)ドラフトでは高松商業高校の浅野(翔吾)の1位指名を確定させた。即戦力として計算はできないだけに、FAなどの補強で戦力をアップさせるめどが立っているということだろう」(同)

 フリーエージェント(FA)戦線では西武の森友哉捕手、阪神の西勇輝投手ら市場の目玉選手に触手を伸ばすとされる。その視線は国内にとどまらずMLBにも向けられ、かねてレンジャーズを戦力外になった有原航平投手、ブルージェイズのマイナーで今季を終えた筒香嘉智外野手の調査に乗り出している。

「巨人は昨オフにFA補強をせず、今季は『勝負』と『育成』の両立をテーマに掲げていた。耳あたりはいいが、FAは候補が不作だったに過ぎない。今季は一転して豊作なので、育成は二の次で得意の大型補強でのチーム作りに逆戻りするだろう」とはセ・リーグ球団編成担当の分析だ。

 朝令暮改も甚だしいが、今度こそ自身のクビが危ういだけに、原監督もなりふり構っていられないということか。

デイリー新潮編集部

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