「過食嘔吐で顔がボコボコでした」 ラウンドガールで注目の高橋凛、暗黒期からの脱出を語る

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 今、格闘技のビッグマッチでのラウンドガールが注目されている。“美しすぎるラウンドガール”雪平莉左、“会社員ラウンドガール”波田妃奈……そして今年6月19日に東京ドームで開催された「THE MATCH」の那須川天心vs武尊戦で、ラウンドガールを務めた高橋凛(32)もリングをきっかけにブレイク中の一人だ。じつは高橋には、過食と嘔吐を繰り返した過去がある。ラウンドガールをやっての周囲の反応、そして健康的に17キロ減を成功させたダイエット術について聞いた。【徳重龍徳/グラビアアイドル評論家】

「ラウンドガールはちょっと旬ですよね。よくネットニュースにしてもらっています。この間はYouTubeで披露した蹴りが下手だったことを格闘技メディアにニュースにしてもらいました(笑)」

 2014年にデビューした高橋は、2015年にはグラビア賞「日テレジェニック」に輝くなど、もともと人気グラビアアイドルとして活躍していた。とはいえ、日本史上最多となるPPV(有料視聴)視聴者50万人超えの「THE MATCH」での注目度は段違いだった。ラウンドガールを務めて以降、SNSにアップされる一挙手一投足をネットメディアが記事にし、彼女の話題はYahoo!ニュースのランキングの上位に入る。

 那須川の主戦場であった「RISE」では、2021年からラウンドガールを務め、同団体の代表として東京ドームの舞台に立った。

「会場の大きさにはびっくりしました。スタッフの方も本当に忙しくて、中でもRISEの伊藤会長が天心選手の衣装のワッペンを縫っている姿を見て感銘を受けました。最終試合のラウンドはRISEとK-1のラウンドガールで、RIZINの音楽と歩き方でラウンドをすると急遽決まりました。1日で覚えたんですけど、そこに気づいてくれるお客さんもいてうれしかったです」

 高橋は、ストレスや自律神経の乱れで腹痛を引き起こす過敏性胃腸症候群を患っている。当日は腹痛が来ないよう、下痢止めを飲んでリングに上がったという。

 印象的だったのは天心と武尊の試合が終わった後に、高橋をふくむラウンドガールたちが涙していたシーンだ。ネット上ではその姿に感動したという声の一方、「注目を浴びたいだけ」など否定的な声もあったという。

「選手がメインの試合で、私たちラウンドガールが泣いちゃいけないとは思うんですけれど、RISEのラウンドガールとしてずっと応援してきた選手。コーチであるお父さんやスタッフの皆さんの気持ちをいろいろ考えたら感極まったんです。そこは軽い涙じゃないぞとは思います」

嘔吐のしすぎで首筋が腫れた

 現在32歳。周りの若いラウンドガールに負けない抜群のプロポーションを見せた高橋だが、実は2017年ごろには今よりも体重は17キロも重く、過食と嘔吐を繰り返していた。

 もともと食べることが大好きで、ファーストフードもよく食べていた。若い頃はグラビア撮影前に数日断食をしてなんとか乗り切れた。しかし、20代後半ごろからそのやり方が通じなくなった。

「グラビアの現場やSNSでも、だんだん太ったと指摘されるようになりました。ある撮影現場ではスタッフさんに『さっきモニターを見ながら、凛ちゃん最近太ったねとみんなで笑ってたよ』と言われたり……。周りは細くてかわいい子が多いのに、なんで自分は太ってるんだろうとどんどん自信がなくなっていって。私はかわいくないんだというコンプレックスがすごくて、暗黒時代でした」

 痩せなければいけないと強く思うことが逆にストレスとなり、そのはけ口として過食になる。悪循環だった。やがて「食べても、吐けばいい」と嘔吐を繰り返すようになった。ただ、その場しのぎの対処は、高橋の体に大きな負担をかけるようになった。

「当時の写真を見ていただくとわかるんですけど、嘔吐のしすぎで首筋がすごく腫れました。さらに吐くと涙が出てくるから目もパンパンに腫れてました。ボコボコに殴られた後のような顔でDVDの撮影をしたことがあって、メイクさんには苦労をかけて申し訳なかったです」

 気持ちが内向きになり生活はこもりがちに。外に出ても一人、日本酒をあおり、泥酔して帰宅した。自信のなさは恋愛面にも影響を与えていたという。

「自信がなくて、いつも私なんか……という感じでした。自信がない分、相手の言われたことは全部鵜呑みにしていて。だから、その頃はお付き合いしても浮気をされてました」

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