「初めての彼氏」と「パパ活」がトラウマに… 新婚なのに“出稼ぎ風俗”を続ける29歳女性の告白

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3つの疑問

 別の取材の過程で知り合った麗子には、かねてよりきちんと話を聞きたいと思っていた。疑問がいくつかあったからだ。なぜ、結婚をしてから風俗で働き始めたのか。なぜ、コロナで稼げない今、わざわざ風俗店で働くのか。実際、昼の仕事を始める風俗嬢も多い。麗子はその逆を行っている。

 実際、麗子もそこまで稼げているわけではなく、

「土日であわせれば、平均10万円くらいですかね」

 という。週末にしか出勤しない、指名客がつきにくい働きかたなのだから当然ではあるが、金曜の夜から大移動し、休日をまるまる潰して、10万円である。借金を抱えてにっちもさっちもいかなくなっているのでなければ、割に合わない額ではないか。

 そして交通費についても不思議だった。地方で暮らす彼女が、週末だけ出稼ぎするとなれば、電車もばかにならない。お金はほとんど手元に残らないのではないか。まさか、自家用車でわざわざやって来るのか……。

 この点についてはすぐに謎が解けた。

「じつはわたし、鉄道系の会社に勤めているんです。社割じゃないですが、すごく安い金額で電車に乗れるパスがあるんです。普通列車ならほとんど乗り放題で、移動の時間はTwitterによくある『フォローしてくれたら抽選でアマギフ(Amazonギフト券)あげます』で稼いでいます。アマギフだけで月に10万円稼いだことがあります。トイレットペーパーとかの日用品を買うのに重宝しています」

 残る「なぜ働かなくてもいいのに風俗店で働くのか」という謎は、麗子の過去を知ることで、ぼんやりとヒントのようなものが見えてきた。

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