熾烈な競争、出世コースからの脱落… メガバンクの実態を描いた書籍、なぜ人気?

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 昨年の2月28日、M銀行みなとみらい支店の目黒冬弥課長に、副支店長から緊急連絡が入る。

「ATMが使えず、お客さんがあちこちで大騒ぎしてるらしいんですよ」

 急いで支店に向かった目黒氏は、機械の使用中止を呼び掛けるポスターをATMに貼って回った。復旧はいつになるのか分からない。

『メガバンク銀行員ぐだぐだ日記』(三五館シンシャ刊)は、こんな場面から始まる。プロフィールによると、著者の目黒氏はバブルの終わりごろ大手都市銀行に入行。法人営業などを経て窓口事務の管理者としてメガバンクM銀行に勤務する現役行員とある。...

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