嘘が背広を着ていると言われた「山際大臣」は落選の危機 立民の対立候補は“広末涼子のいとこ”か

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選挙に弱い理由

「弁護士やジャーナリストといった統一教会ウォッチャーは異口同音に、『落選経験などのある選挙に弱い自民党議員は、統一教会と癒着する傾向がある』と指摘しています。実際、山際氏は、選挙に弱いことで知られています」(同・記者)

 山際氏の選挙区は神奈川18区。03年の衆議院選挙に初出馬し、これまで計7回の選挙のうち、選挙区での当選は5回、重複立候補した比例区での復活当選が1回、落選も1回経験している。確かに連戦連勝というような選挙に強い政治家ではないことが分かる。

 なぜ山際氏は選挙に弱いのか、その謎に迫った記事がある。デイリー新潮が9月7日に配信した、「山際大臣の事務所に『最近も信者が出入り』 自宅でのバーベキューに近隣住民は『宗教じゃないかと気味が悪い』」だ(註2)。

「神奈川18区は、川崎市の一部が選挙区です。山際氏は選挙区内に2階建ての一戸建てを新築しましたが、週刊新潮の取材で、表札には秘書が経営する会社名が書かれていたことが明らかになりました。更に、近隣の住民は『ここはずっと空き家』と指摘し、かつて秘書が『先生は都内の議員宿舎、奥さんとお子さんは埼玉に住んでいます』と説明したことを証言したのです」(同・記者)

週末は埼玉

 選挙区に居住実態がないだけでも大問題だが、そんな態度で選挙に強いはずはないだろう。

「普通の国会議員は、週末になると選挙区に帰り、後援会の関係者や地元の有権者と交流を持ちます。週刊新潮の記事には書かれていませんが、山際氏は週末になると、選挙区のある川崎市ではなく、奥さんと子供が住んでいる埼玉に帰ってしまうのだそうです。そんな具合ですから落選を経験しているわけですし、統一教会に頼らざるを得なかったのでしょう」(同・記者)

 選挙に弱い山際氏の対立候補は、17年の総選挙以降は、立憲民主党の三村和也・元衆議院議員(47)だ。山際氏の問題が報道されるたびに、関係者の間では三村氏に対する関心が高まっているという。

「三村さんは東大法学部から通産省(現・経済産業省)に進んだ元官僚です。旧民主党が政権交代を成し遂げた2009年の総選挙で、神奈川2区から初出馬しました。菅義偉元首相(73)に548票差にまで迫り、比例復活を果たして大きく注目されました。ところが、12年の総選挙では比例復活も果たせず落選。14年は神奈川6区、17年は神奈川18区に鞍替えしましたが、リベンジは果たせませんでした」(同・記者)

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