「家、ついて行ってイイですか?」が日曜夜に引っ越し 完成度の高いVTRを作る苦労を担当者に聞いた
テレビ東京は、水曜夜に放送中の「家、ついて行ってイイですか?」を、10月16日から日曜夜(20:00~21:00)に移行すると発表した。日曜のこの時間帯といえば、NHKの大河ドラマをはじめ、日本テレビの「世界の果てまでイッテQ!」、テレビ朝日の「ポツンと一軒家」(朝日放送テレビ制作)などなど、人気番組がひしめく超激戦区だ。果たして勝算はあるのか、担当プロデューサーに聞いた。
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街中で見知らぬ人に「家、ついて行ってイイですか?」などと尋ねようものなら、警察に駆け込まれるのがオチだろう。ところが、それを番組にしてしまうのがテレ東だ。
担当プロデューサーの小比類巻将範氏に、改めて番組コンセプトを聞いた。
小比類巻:終電を逃した人に、タクシー代を払うので「家、ついて行ってイイですか?」とお願いし、家について行く、完全素人ガチバラエティです。誰もが皆、一見フツーでも、ぜんぜんフツーじゃない人生ドラマを持っている!――そんな素敵な市井の方々の人生譚を覗いていきます。
第1シリーズは2014年1月、深夜枠「ソコアゲ★ナイト」の中の単発企画として全4回が放送された。その後、同年の8月、9月、12月に特番が放送されると、翌15年に日本民間放送連盟賞・テレビエンターテインメント番組部門の最優秀賞を受賞する。テレ東の番組が同賞を受賞したのは初めてのことだった。
特番が好評だったため、15年10月からは土曜深夜枠(23:55~24:50)のレギュラーに昇格し、16年4月からは土曜ゴールデン(19:54~20:54)へと出世した。さらに、17年4月からは水曜ゴールデン(21:00~22:48)に移動し、ついに全国放送に。長く水曜夜の顔を務めてきたのが「家ついて」だった。馴染みのある水曜枠を離れることに、どんな思いがあるだろうか。
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