「白鵬マネージャー失踪事件」に新展開 10億円の借金が発覚…野球賭博で溶かした疑惑も
3億円を超える借金
A社長は、そんな近藤氏のマネージャーとしての仕事ぶりも評価する。
「白鵬関がいる会食や飲み会に行くと、大抵、近藤が横にいる。白鵬関のほうが年下ですが、近藤を“コン”と呼び、近藤のほうは“横綱”などと呼んで敬語で話していました。“これが番付が全ての世界か”と驚く一方、彼がマネージャー業をしっかりやっていることに感心しました。近藤は白鵬関が酔っ払ってもいいように、自らは酒を控えて一歩引き、冷静に場全体を見渡していましたから」
A社長と近藤氏の関係に変化が生じたのは20年8月上旬。二人が交わした金銭消費貸借契約書を見ると、この時以降、近藤氏は20回にわたって合計3億円を超える金をA社長から借りているのだ。
「20年8月上旬に会った時、近藤は私の金を“運用させていただきたい”と言ってきたのですが、最初から私をだますつもりだったのでしょう。近藤は“自分の遊ぶ金が欲しい”“ワンランク上の生活がしたい”と言い、決して“一緒に儲けましょう”とは言わなかった。それで逆に“こいつは正直なヤツだなぁ”とほだされてしまい、お金を貸してしまったのです」
近藤氏は「野球賭博の常習者」
その際、A社長は次のように確認したという。
「近藤に“もう野球賭博はやっていないよな?”と聞きました。すると、私の目を見てはっきりと“やっていません”と言いました。しかし、それは大うそだったのです。なぜそれが分かったかというと、近藤と連絡が取れなくなってからさまざまな人から情報収集する中で、近藤のことをよく知る人が“彼は今でも野球賭博の常習者”と教えてくれたのです」
10年に相撲協会から謹慎処分を食らった後も、野球賭博から足を洗っていなかったのだろう。実際、
「地元では、近藤さんが野球賭博をやっていることは知れ渡っていますし、近藤さんもそれを隠そうともしていませんでした」
と、近藤氏のことを知る大阪の関係者(前出)。
「近藤さんはしょっちゅう紙にメモをとって、ガラケーでやり取りしていましたからね。メモには球団の名前が書かれていて、そこに人の名前がズラーッと並んでいたのを覚えています。スマホがあるのにガラケーを使うことについては“これだとアシがつかない”というようなことを言っていました」
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