「白鵬マネージャー失踪事件」に新展開 10億円の借金が発覚…野球賭博で溶かした疑惑も

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「とにかく金返せと言いたい」

 そして、その借金10億円のうち3億円を近藤氏に貸しているのが、A社長なのである。

「近藤と最後に会ったのは7月1日。夕方お茶をして、この時は普段通りでした。その3日後の午後7時前にLINEを送ったら既読にならない。7月6日に会う約束があって、午前中に今日はよろしくと送ったらこれも既読にならず、電話をしたら“現在使われておりません”と……。近藤には、逃げんと出てこい、手紙なんかいらんからとにかく金返せと言いたい」

 そう憤るA社長が近藤氏と初めて出会ったのは十数年前のことだった。

「宮城野部屋の後援会の方を通じて、まだ横綱になる前の白鵬関にパチンコ屋のイベントに出ていただいたことがあって、その時に初めて近藤と会いました。その時から近藤は“自分、ギャンブルが好きなんですよ~”なんて言っていて、“西成に行くと、指3本ないオッチャンいるよなぁ”とか、そういう笑いが通じる。また、私と同じ大阪出身ということもあって仲良くなりました」

数千万円を貸した過去

 2010年、本誌報道で相撲界の「野球賭博汚染」が明らかになった際、近藤氏も野球賭博に関与したとして謹慎処分を受けている。さらにその後、警察の捜査の過程で「八百長メール」が出てきた時には、仲介役と疑われて相撲協会の聴取対象に。氏が「白鵬の秘密を握る男」といわれるゆえんである。ちなみに彼のことを知る大阪の関係者(前出)によると、

「近藤さんは『今の白鵬があるのは俺のおかげだ』と言っていました。八百長のことなのか野球賭博のことなのかは分からないのですが、『昔はいろいろとやっていたからなあ』とも話していました」

 近藤氏は「八百長メール騒動」と同時期に角界を引退。その後、

「兄と一緒に脱毛屋をやるからお金を貸してくれと言ってきたことがありました。その時は兄弟そろって頭を下げにきて、結局、金利が年3%か5%くらいで3千万円を貸しました。このお金は7年で完済され、その時も兄弟そろって頭を下げ、丁寧にお礼を述べてくれました」

 A社長がそう述懐する。

「『オフィスコンジョー』を立ち上げる時にも私は3千万円を貸していて、何年もかけて2800万円を返してもらいました。私は、近藤がもともと私をだますつもりだったとは思いません。人気力士を何人も紹介してくれて仕事ではお世話になったし、一緒に楽しく過ごした時間もある。私は近藤が好きで、信用していたからこそお金を貸したわけです」

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