ダルとマー君の「200勝レース」ダルが有利に? マー君は失速「無理の蓄積が今になってたたった」
問題。田中将大(33)とダルビッシュ有(36)、どちらの通算勝利数が多いか?
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ともに高卒でプロ入りし、1年目から先発ローテーション入りした。そのためダルが渡米する前の2011年までは93勝対65勝と、年の功でダルが上回っていた。しかし13年、楽天が日本一に輝いたシーズンでマー君は24勝無敗という神懸かり的数字を叩き出す。ここで122勝対99勝に。その後マー君はヤンキースに入団し、6年連続2桁勝利。一方のダルは15年にトミー・ジョン手術を断行し、18年も故障で長期離脱するなど足踏みした。そのためコロナ前、つまり19年シーズン終了時には156勝対174勝とマー君が逆転。“200勝レース”はマー君が先着、ダルはゴールすら怪しい、と思われたのだが……。
ヤンキースとの契約が切れた上、コロナで大混乱したメジャーに見切りをつけたマー君は帰国を決断。古巣楽天は彼を日本プロ野球史上最高年俸の9億円で迎えた。だが、1年目の昨季は4勝9敗で防御率3.01。
スポーツ紙記者いわく、
「マー君の登板日は、野手がガチガチに緊張してしまい、打線の援護に恵まれなかった。報われないシーズンでした」
無理の蓄積が今になって…
2年目の今季はどうか。
10月2日の対オリックス戦に先発したマー君は5回5安打3失点で降板。チームは2-5で敗れた。これで9勝12敗。防御率3.31はパ・リーグで9人の規定投球回数到達選手中8位である。
「今季は、肝心なところで本塁打を浴びるなどマー君の自滅が目立った。衰えが隠せなくなりましたね」
一方のダルは9月24日、ロッキーズ戦に先発し、12年に並ぶ自己最多タイの16勝をマークした。
「今思えば、手術がダルの野球人生の中でいい休養になった。マー君も肘に爆弾を抱えていますが、手術せずにだましだまし投げ続けた。性格も、ダルはマイペースで無理しないのに対し、マー君は日本シリーズで160球投げた翌日に志願登板するなど頑張っちゃうタイプ。そんな無理の蓄積が今になってたたったのかも」
10月5日現在、マー君190勝にダル188勝と肉薄している。