デーブ・スペクターが語る 太田光の「サンジャポ」統一教会“擁護”問題
ネットの声は届いていない？
2日放送の番組内では、専門家からの批判だけでなく、Twitter上で〈太田光をテレビに出すな〉というハッシュタグがトレンド入りしたことも取り上げた。これに対し、太田氏は「また出ちゃった」とコメントし、随分軽く受け止めているようだった。
「自分が出た番組でも何でも、ネット記事にどんなコメントが付いてるかを僕はよく読むんです。ネットの記事は一部を切り取っているという意見もあるけど、コメントにはある程度多様な意見が出ていて、世間の声として否定出来るものじゃないと思う。時間が無いからかもしれないけど、太田さんは自分の発言がネットでどんな風に議論されているのか、あまり見てないのかもしれないですね」
デーブ氏が、前日に放送された「報道特集」を見ているか尋ねた点も印象的だった。太田氏は首を横に振っていた。
「元信者の人や家族、統一教会に入ってしまった人がどんなに苦しんでいるか、ニュースを見たら分かると思う。僕はテレビが好きすぎるから、やりすぎって言われるくらい見るんだけど、情報番組に出る人は、せめて自分が出る番組と同じ局のニュースは見る義務があると思う。同じ映像素材を使うことが多いし、帯番組なら別の日の出演者がどんな発言をしているか知らないと、前日に他の人が言ったのと同じことを平気で言ってますよ。太田さんは、統一教会に関する本を読んだとは言っていて、それも偉いことだと思うけど、今新たなどんな情報があって、それをもとにどんな議論がされているかを知るにはテレビを見た方がいい」
スキャンダルとは深刻度が違う
太田氏に厳しく意見した「サンジャポ」の放送後、ネットニュースでは、デーブ氏に賛同する声が上がった。
「太田さんとは仲良いから、本当は僕だってあんな風に言いたくないんですよ。彼は、芸人の仕事にとどまらず、文筆業もやっていて、長いことラジオもやっているし、これまで外野からものを見るやり方もギャグを入れながらうまいことやってきてたじゃないですか。普段『サンジャポ』で取り上げているような芸能人のスキャンダルなら、世間の意見に逆らって擁護してもいいと思いますよ。でも統一教会の問題は深刻度が全然違うんですよ」
それでは、太田氏はどうすればいいのだろうか。
「モーニングショーの玉川（徹）さんじゃないけど、せめて事前にスタッフや周りの人に『こういう意見を持ってるけど、どうか』と確認したり、専門家からレクチャーを受ける時間をちょっとでも取れば良いと思います。元信者の人に直接話を聞きに行ったり、有田さんでも紀藤弁護士でも専門家に時間を作ってもらって、直接色々と教えてもらえばいいと思いますよ。そこはテレビに流さなくていいから、自分のために話を聞いて、何が問題なのかちゃんと理解しなきゃいけない」
[2/3ページ]
