「お前は風俗でもっと稼げ。月収200万円じゃ足りない。俺の元カノは500万は稼いでいた」婚活詐欺男が2つ目の事件で逮捕されるまで(4/4)

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京都府警からの連絡

 他方、BさんはSNSを通じ、同様の被害に遭った人はいないか呼びかけたりしたことがあった。そこである女性と繋がり、2人共に岡容疑者から同じような手口でカネをむしり取られていることがわかった。2021年の初め頃のことである。

「そういうこともあってか、岡が大きな事件に関与していて、いつかそれが露見するのではないかと思って、日々過ごしてきました」

 そしてその日は訪れた。

「今年の1月だったと思いますが、京都府警から連絡がありました。別の被害者が京都府警に岡を詐欺容疑で刑事告訴しており、逮捕状が近いうちに出るという話で、まさに青天の霹靂でした」

 この「別の被害者」こそが、冒頭で紹介した銀座ホステスのAさんで、1億1500万円を詐取されたと訴える当事者だ。

 実際、2月に岡被告は、詐欺容疑で逮捕・起訴された。余罪の1つを固めるため、Bさんも京都府警から事情を聴かれ、供述調書がまとまり、それが5月の再逮捕につながったのだった。

「立件されたのは約3500万円ですが、私の計算だと5000万円ほど持っていかれたと認識しています。全てを被害額として認めてもらうようにするのはなかなか難しいですね」と話すBさんは「捜査員が語ったこと」として、以下のように続ける。

「岡には複数の女性がおり、7年間にわたって計2億5000万円を貢がせた女性もいたそうです。その方は風俗嬢をやっていて、一連の捜査で彼女にも話を聞こうとしたようですが、岡が妻帯者である事実などを聞かされると、かなり精神的に参ってしまって、供述調書を取ることが難しい状況だということでした。岡の奥さんもそういった実態を知らず、自分の口座に時々大金が振り込まれることがあったが、岡が自分で株で儲けた分だと疑わず、誰かをダマして手に入れたものだとは思っていなかったようです」

 岡被告はBさんに関する容疑について、全面否認しているという。

デイリー新潮編集部

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