「出会って2カ月でヘビーな風俗店で働き、貢がされるようになりました」婚活アプリ詐欺男の第2の被害者の告白(3/4)
風俗での売上は口座に入金
Bさん自身、そういった状況について岡被告をただしたことは、一度や二度ではなかった。
「もちろんキレさせないように気を遣いながらではありますが、“私は結婚を前提に交際をしている彼女なのに、どうしてあなたの家には行けないの?”“行けないどころか家を知らないってどういうことなの?”“この現状を誰に伝えても騙されていると言われる”“家に行けないのは既婚者のイメージしかない”などと伝えたことがありました。はぐらかされることばかりでしたし、後で私の疑問は全て当たっていたことがわかるわけですが」
ちなみに、風俗での売上は毎日、岡被告に報告し、彼の口座に入金することになっていた。
「仕事が終わった後に入れたいと思っても、疲れてそのまま帰ってしまうこともあったりして、直後の入金がままならないことがありました。それを彼がなじるように、“仕事を頑張っているのも知ってるし、疲れてるのも伝わってるけど、約束に感情を入れて守らないのなら約束の意味がない”と言ってきたこともありました」
岡被告の関心は一時が万事、カネだったのだろう。
「私名義のクレジットカードを作らされ、限度額をアップさせられということもありました。そのカードを使って、毎晩のように『High & Low』という取引にのめり込んでいました。“FXみたいなやつ”と説明されましたが、私には博打にしか見えなかったですね」
生活費を支払わなくなって
実際、後に調書を取られた捜査員から、「彼の口座を見たところ、たまに300万円とか勝つ日もあったが負けまくっていて、総額で10億円以上になるんじゃないか」と告げられたという。
他方、風俗嬢としての仕事は期せず順調で、予約が集中して休むこともままならず、連日の出勤を余儀なくされた。
「仕方なく生理を止めながら仕事をする日もありました。一方で岡は、私と交際しながらも婚活アプリを継続していました。その点をただしても“やってない”の一点張り。しばらく放置して様子を見ていたところ状況が変わらないので、“やめる気はないの? あなたにおカネ渡している意味がわからなくなるよ”とまで伝え、ようやく手を引いたというような状況でした」
ストレスが重なるばかりの日々の中で、岡被告は生活費を支払わなくなっていったという。「私って騙されてないよね?」などと、弱音がしばしば口を吐いて出るようになった頃、Bさんの両親に2人で挨拶をするプランが持ち上がった。“交際”から半年ほど経った時期だ。それが近づいてきたタイミングで、岡容疑者から「重要な話」があったという。
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