【追悼】アントニオ猪木さん 「74歳で生前葬」を執り行った真意とは?

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「私の戦う背中を見せられれば」

 猪木さんの訪朝の目的のひとつは、力道山の娘・金英淑さんとの対面を果たすことだったのだ。そして自らの生前葬に彼女の孫を呼ぶことで、スポーツ外交をまた一歩、前進させられる、そう考えていたのである。

 猪木さんは「新潮45」のインタビューでこうも言っていた。

〈超高齢社会に突入するなかで、アントニオ猪木は古希を越えてもまだ厄介な問題と格闘している。私の戦う背中を見せられればいいな、と思っています〉

 冒頭のツイッターの画面には、「みなさんに元気ですかーと言えるように、がんばっていきます」とのテロップが流れていた。残念ながら、その願いはかなわなかった。

デイリー新潮編集部

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