ロシア女性にハメられた? 日本人外交官の「スパイ疑惑映像」をプロパガンダに利用する“窮地のプーチン”

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帰国までの長い道のり

 このニュースも今回同様、容疑者の写真入りで大々的に報じられた。だが、いまのロシア国内の報道を鵜呑みにすることは危うい。読めばわかる通り、ドメスティックな争いを一方的な言い分のみで報じた内容である。

「なぜあえてこの事件を大きく扱うのか」。ロシア在住の日本人はこの報道についても、一様に違和感を抱いたという。前出の外務省関係者は「日本人の凶暴性を印象づけるために、プーチン政権が報道機関に圧をかけた可能性が高い」と分析する。

 48時間以内の国外追放になった外交官だが、実はまだ帰国できていない。平時ならばウラジオストクからは2時間20分のフライトで成田空港に戻れるのだが、いまは日本−ロシア間で直行便が飛んでいないのだ。

「28日にウラジオストクからモスクワに向かったそうです。そこから中東を経由しての帰国となるので、日本に着くにはまだ時間がかかると思われます」(前出のジャーナリスト)

 今回の件を受け、日本の外事警察がカウンターとしてロシア人スパイを摘発する準備を進めているという情報も出回っている。日本は横暴を極めるロシアに毅然とした態度で立ち向かうべきである。

デイリー新潮編集部

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