安倍元首相「国葬」にベトナム国家主席 8月末に訪越した元内閣参与が驚いたこと
安倍晋三元首相(享年67)の国葬は今日、9月27日午後2時から日本武道館(東京都千代田区)で執り行われる予定だ。出席者は日本国内だけでなく、海外からも多くの代表団や首脳級の国賓が来日する。担当記者が言う。
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「参列する海外要人としては、アメリカのカマラ・ハリス副大統領(57)、インドのナレンドラ・モディ首相(72)などがマスコミの注目を集めています」
一方、ベトナムのグエン・スアン・フック国家主席(68)が来日することは、あまり報じられていないようだ。
「9月8日に国会の閉会中審査が行われました。その際、岸田文雄首相(65)は参列を予定している外国首脳の一部を公表し、その中にグエン国家主席の名前も含まれていました。新聞などで目にし、意外な気がした人も多かったのではないでしょうか」(同・記者)
日本人の間では「どうもベトナムには親日的な人が多いらしい」という認識が流布しているくらいで、現地の実情を知る者は極めて少ない。
元マラソン五輪代表でスポーツジャーナリストの増田明美氏(58)は、産経新聞にコラム「思ふことあり」を連載している。
2018年8月に掲載されたコラムでは、ベトナムを訪問した際のことを振り返り、「日本が好き」という国民が多いことに驚いている。
副首相の登場
ホーチミン市や首都のハノイ市といった都市部はもちろん、中部の山岳地帯を訪れた時でも、ベトナム人スタッフ4人の好きな国は、いずれも「日本」だったという。
《理由を尋ねると、「戦後の経済成長はベトナムのお手本」「日本人は勤勉で真面目」「経済支援などでベトナムを応援してくれている」「日本製のものは壊れない」と止まらない》
元内閣官房参与で、現在は産業遺産情報センター長を務める加藤康子氏は、8月31日にハノイ市を訪れた際、ベトナムの政府要人から安倍元首相に対する深い哀悼の意を表され非常に驚いたという。
「鹿児島県の医療法人が、ハノイ市で大規模な医療センターを開院したのです。医療法人の理事長とは友人で、なおかつ、私はベトナムの中越国境の村で小学校の建設を支援したことがあることから、ベトナムには友人も多く、お招きをいただきました」
現地に到着すると、質の高い医療が提供されることへの期待は高く、ファム・ビン・ミン副首相(63)との会見がセットされていた。
「ベトナムのトップは、安倍元首相の国葬に参列される予定のフック国家主席です。ミンさんは第一副首相と外務大臣を兼務する、まさにベトナム政府の重鎮と言えるでしょう。ベトナム外務省からキャリアをスタートさせた外交官で、何と2011年から10年以上も外務大臣を務めています」(前出の記者)
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